アスパラガス擬葉など17品を認定 ヘルシーDo(2015.3.12)


 北海道は2日、「北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo)」に基づき、新たに17商品(10社)を認定した。認定は昨年9月以来半年ぶりで、2013年4月の制度発足後4回目。商品数、認定社数とも一度の認定としては1回目の12商品(8社)を上回り過去最高。これにより認定商品は43品(23社)となった。

 ヘルシーDoは、一定の機能性研究が行われた食品素材を使い、道内で製造された商品に「『健康でいられる体づくりに関する科学的な研究』が行われた」旨の表示を認める道独自の制度。

 今回の認定では、新たに「ライラック乳酸菌」「アスパラガス擬葉」を使用した商品が認定された。ライラック乳酸菌は有胞子性の乳酸菌でアテリオ・バイオ㈱の開発商品。一方、アスパラガス擬葉は㈱日本健康食品研究所が開発した食品素材で、ルチンなどが豊富に含まれる。これにより、ヘルシーDoで認定された素材は、㈱アミノアップ化学の「オリゴノール」「AHCC」、フジッコ㈱の「クレモリス菌FC株(乳酸菌)」など全部で8素材となった。

OEM製造認めるなど制度見直しへ

 また、道はヘルシーDo制度の見直しにも着手した。要望が多い道外企業に門戸を開くため、道内企業へのOEM(相手先ブランド)製造を条件に認定対象とすることや、道の予算で新規素材の機能性研究を行い、その研究を広く活用してもらう。また認知向上のため、現行の認証マークを維持しつつ、新たに「ヘルシーDo」のロゴを追加する。現在は細部について詰めの作業を行っており、まとまり次第、道議会への説明などの手続きを経て正式に決める。

 ヘルシーDoは制度創設から間もなく2年。これまでに43商品(23社)を認定したが、道内企業に対象をほぼ絞っているため、広がりは限られ、認知度も決して高くない。一方で、4月には消費者庁の機能性表示食品制度が創設され、農林水産物、加工食品を問わず全ての食品の機能性表示が可能になる。

 ヘルシーDoは道知事の認定、新制度は企業の自己責任で表示を行うという大きな違いがあるが、機能性がヒト試験によって科学的に証明されているという点は似ており、道としては新制度とうまく住み分けを図っていきたい意向だ。

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