グルコサミンで届出 「内臓脂肪減少」で酢酸も(2015.6.11)
消費者庁は10日、機能性表示食品の届出状況を更新、「ヒザ関節の動きの悩みを緩和する」機能を訴求するグルコサミンが関与成分のサプリメント、テアニンを関与成分とし「緊張感を軽減する機能」を訴求するサプリなど10商品の届出情報が公開された。
このうち8商品は肥満気味の人の「内臓脂肪を減少させる機能」を表示する一般加工食品(飲料)。関与成分は酢酸。これにより情報公開された届出商品数は37件になった。
5日にも更新しており、ルテインが関与成分のサプリ1商品が追加。その2週間前の5月22日には、トクホとして許可実績がある関与成分を中心に、飲料やサプリ5商品が追加されていた。
一方、届出日と届出情報公開日にはおよそ30日間の差が依然、生じている。10日公開分の届出日は5月8日、あるいは11日。消費者団体の日本消費者連盟などは5月29日、消費者庁に情報公開日を届出日にするよう申し入れた。
グルコサミンで届け出たのはアサヒフードアンドヘルスケア。機能性の科学的根拠は研究レビューで説明。1日当たり2㌘を摂取目安量とする商品とした。酢酸の8商品についてはミツカン。いわゆる「黒酢飲料」で届け出た。8商品とも機能性表示は同一で、研究レビューを実施。レビューには日本健康・栄養食品協会もかかわった。グルコサミン、酢酸ともに初の届出受理。
ルテインを関与成分とするサプリ「めばえ」は通信販売の八幡物産が届け出た。「目の調子を整える機能」を表示するといい、科学的根拠は研究レビューで説明した。
5月22日に追加された5品中3品は、「アサヒスタイルバランス」など、難消化デキストリンを関与成分にしたノンアルコール飲料。届出者はいずれもアサヒビールで、食事の脂肪や糖分の吸収を抑える機能を訴求する。今月23日から全国で売り出す。