のどを〝スルンッ〟と 東洋新薬が新タブレット(2015.6.25)
水を加えると表面がなめらかになり、飲みこみやすさが格段に増すタブレット製剤を、㈱東洋新薬(福岡市博多区)がこのほど開発した。水を含むとゼリー状に変化する食品素材をタブレット表面にコーティングしたもので、特許も出願。グルコサミンなど、摂取粒数が多くなりがちな健康食品や機能性表示食品のODM商品開発に活用していく考えだ。
同社が開発したタブレット製剤「イージータブ」は、水を加えることで「ゼリーのようにのどを通る」といい、子どもやお年寄りでも飲みこみやすい▽粒の数が多くても無理なく飲める──などとして利用メリットを提案。実際、同社の調べによれば、20名に対してイージータブと通常のタブレットを飲み比べてもらったところ、20名全員がイージータブの方が飲みやすいと回答したという。
健康食品の製剤・剤形技術について同社はこれまでに400件超の特許を出願している。最近では、「消費者ニーズに直結する従来なかった斬新な新技術」(同社処方開発部担当者)の開発を進めていた。今後、健康食品の総合受託製造企業として、製剤・剤形技術の面からも独自性を訴えていきたい構えだ。