エラスチン原料 ティーエストレーディングが参入(2015.7.9)


 エラスチンペプチド原料市場に、㈱ティーエストレーディング(東京都中央区、以下TST)が新たに参入した。エラスチン研究で約40年の実績を持つ、九州工業大学名誉教授の岡元孝二氏が代表を務めるバイタルリソース応用研究所(福岡県飯塚市)が製造する、国産豚大動脈由来原料の販売代理店として名乗りを上げた。

 エラスチンの指標成分デスモシン・イソデスモシンの含有量を1.2%以上で規格化した「ピュアエラスチン」を取扱う。この原料は、バイタル社が特許出願準備中の独自製法で製造するもの。エラスチンペプチドの機能性として需要の多い肌弾力改善機能のほか、エラスチンを多く含む血管や靭帯に対する機能性を訴求していく。

 最終商品の販売のみを展開していたバイタルリソース応用研究所は昨年、競合原料との差別化を図る目的で原料供給に乗り出していた。ただ、会社立地の問題で、特に関東圏の営業力に欠けていたこともあり、ボスウェリアセラータ抽出物「ファイブ・ロキシン」など、海外原料の日本市場普及に定評のある商社のTSTに白羽の矢を立てた。

 TSTでは「エラスチンペプチドは魚(の動脈球)由来が主流だが、豚由来エラスチンの組成はヒトに最も近いと言われる。この点で差別化できると考えている」と話している。

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