アミノ酸吸収促進が期待 サビンサ「バイオペリン」(2013.11.21)
「BCAAなどアミノ酸の吸収促進効果が期待できる」。㈱サビンサジャパンコーポレーションが黒コショウ抽出物「バイオペリン」についてスポーツサプリメント向け配合提案を強化している。サルコペニア対策健康食品にも広げていきたい考え。
「バイオペリン」は栄養成分など化合物の体内吸収を高める働きのあるピペリンを95%以上含有するように規格したもの。バリンなどアミノ酸の吸収促進効果がピペリンにあると報告する試験結果に基づき、アミノ酸を主体とするスポーツサプリメント等への配合提案を進めている。
試験結果によると、ラット小腸上皮細胞を培養し、そこにロイシン、イソロイシン、バリンに加えてピペリンを添加すると、それぞれ単体を添加するのに比べて細胞への取り込み量が増えた。例えば、ロイシンとピペリンを同時に添加するとロイシン単体に比べて細胞取り込み量が約25%増加、イソロイシンとの複合では約36%増加したという。
この試験は、1992年にインドの研究機関が論文発表したもの。「新しい知見ではないが、スポーツ向けサプリやサルコペニア対策に関心が高まっている今だからこそ活用できる」と同社では話している。
なお、「バイオペリン」摂取による栄養成分の吸収効率向上作用としては、これまでの研究でクルクミンはじめコエンザイムQ10、ビタミンCなどの生体利用率を高めることがヒト試験で確認されており、各種健康食品・サプリメントの複合素材として活用されている。