森永もJADAと契約更新せず アンチ・ドーピング認証(2017.4.20)
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)のサプリメント認証プログラム(JADAマーク)に関して、それまで同プログラムで商品認証を受けていた森永製菓㈱が、3月31日付けで同プログラムの認証を終了していたことが分かった。
同社によると「契約期間の満了によるため」(広報部)としている。同社が契約更新をしなかったことで、同プログラムで商品認証を受けている企業は、大塚製薬㈱、味の素㈱、㈱明治の3社のみとなった。
同プログラムに関しては、昨年秋に㈱ドームが、協賛金の支払いなど認証事業の運営方法をめぐる考え方の相違から、契約を取り止めている。
食品分野に関する国内のアンチ・ドーピング認証は、JADAのほか、㈲バイオヘルスリサーチ社が総代理店を務める英LGC社の認証プログラムなどがある。
森永製菓は「ウイダー」シリーズで知られるスポーツ・運動系サプリメント、飲料、ゼリーなどの商品を展開しているが、「今後どのようなアンチ・ドーピング認証を受けるかは未定」(同)としている。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ドーピング検査体制の拡充が課題になっているが、選手が摂取するスポーツサプリメント、食品分野のドーピング対策、アンチ・ドーピング認証も重要で、アンチ・ドーピング法案を検討している超党派のスポーツ議員連盟も食品のドーピング検査体制について、検討課題のひとつに挙げている。