BHN、届出サポート強化 大豆由来PS 「機能性」で初の受理(2018.1.11)


 大豆由来ホスファチジルセリン(PS)を機能性関与成分にした機能性表示食品の届出サポートを、健康食品原料販売・OEMのビーエイチエヌ(BHN)が強化する。同社が研究レビューを用意するなどして届出サポートを行った大豆由来PSの届出が昨年末、初めて受理されたことに伴う対応。同社によると、受理を待っていた業界関係者が多い。

 「ここ2年で認知機能や記憶力を訴求できる素材のニーズが大きく高まっている。待ちに待った受理」とBHNは話す。

 先月27日にあった届出情報更新。「大豆由来ホスファチジルセリンは、記憶力が低下した健康な中高齢者の認知機能の一部である記憶力(言葉を思い出す力)の維持をサポートすることが報告されています」をヘルスクレームとする届出が公表された。「記憶力が低下した健康な中高齢者」を対象にするサプリ。BHNによると、この届出とは別に複数社が消費者庁に書類提出しており、近く、立て続けに受理される可能性がある。

 同社は「リパミンPS」をブランド名にした大豆由来PSを原料供給している。大豆由来PSはもともと文献数が多く、海外で機能性表示が許可されていたこともあり、同社は関係企業や競合企業とも連携しながら、外部機関に委託する形で研究レビューを用意していた。初受理までに1年半近い期間を要したが、その間にも引き合いや問い合わせが相次いでいるという。

 記憶力への働きを訴求する機能性関与成分は、これまでにイチョウ葉(フラボノイド配糖体、テルペンラクトン)▽EPA・DHA▽大豆由来セリルチロシン▽鶏由来プラズマローゲン──の4成分で届出実績を挙げており、大豆由来PSは5番目の関与成分。

 「認知機能」をヘルスクレームに盛り込んだ届出は、これまでに100件近くも出ているが、関与成分は数が限られるうえ、イチョウ葉の届出件数が圧倒的に多いこともあり、差別化できる素材が求められていた。

 今回大豆由来PSで初めて受理された届出は、健康食品企画・販売のイムノス(岐阜県瑞穂市)が行ったもの。関与成分の1日当たり摂取目安量は、研究レビューの結果に基づき、100㍉㌘に設定されている。

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