マルハニチロ、養殖カンパチ届出 機能性 生鮮魚で初の受理 (2018.1.25)

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 今月10日、機能性表示食品で初めて生鮮魚の届出が受理された。受理されたのは、マルハニチロの冷凍食品「よかとと薩摩カンパチどん」(生食用カンパチ皮無ブロック)で、機能性関与成分はEPA・DHA。中性脂肪の低減を訴求する。

 商品の内容量は200㌘で、EPA・DHA含有量は、1日当たり摂取目安量100㌘で860㍉㌘。ここで注目されるのが、生鮮食品の届出で最も難しいとされる機能性関与成分量の担保をどう実現したかだ。

 同社の届出情報によると、有限会社奄美養魚で養殖されたカンパチを鹿児島県垂水市の漁業協同組合の加工場に持ち込み、ここで「FishAnalyzer」などの脂質測定器を用いて、規格品の選別を行うという。

 なるほど、鮮魚の脂質で測れば選別は可能だ。そこでEPA・DHAを一定量含有するカンパチの養殖をどうやったのかだが、ここは今のところ明かされていない。

 これまで鮮魚での機能性表示食品の届出は困難とされてきたが、ある研究機関の担当者によれば、食品展開という観点では、農産物より水産物関係者の方が、経験も豊富でスタッフも多いという。

 機能性表示食品制度の意表を突いたかのような今回の届出受理。消費者庁にとっては、マルハニチロに金星配給といったところか。

【写真=イメージ写真】


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