ファンケル 業績予想を上方修正 インバウンドなど奏功(2018.2.8)


 ファンケルは1月30日、2018年3月期の業績予想を上方修正した。化粧品関係が好調だったことに加え、インバウンド需要が想定を上回って推移したためで、売上高を前回発表予想の1050億円から1075億円に引き上げた。2007年以来の1000億円台に乗せることになる。

 各利益についても、第4四半期中に来期を見据えた広告投資を追加実施しても増収効果が見込めることから、営業利益を60億円から77億円に、当期純利益を40億円から54億円とした。

 同日発表した第3四半期の決算では、化粧品と栄養補助食品の各事業が増収となり、全体の売上高は対前年比13.8%増の815億9200万円となった。営業利益は、増収効果による売上総利益の増加に加え、採算性の高い化粧品関連事業の売上構成比が高まったことや、マーケティング費用を効率的に使用したことなどにより、70億3500万円(前年同期は4億4000万円の営業損失)となった。

 栄養補助食品関連事業では、機能性表示食品「カロリミット」シリーズや、「年代別サプリメント」、「HTCコラーゲン」が好調に推移し、売上高は同12.4%増の268億6700万円となった。損益面では、昨年の14億7600万円の損失から一転、営業利益は7億8200万円を計上した。

 販売チャネル別の伸び率も、通販、店舗、卸、海外のそれぞれの販路で伸長した。
 化粧品関連事業の売上高は、同17%増の493億8700万円。ファンケル化粧品が、「マイルドクレンジングオイル」のリニューアルやスキンケアの客数増加、マチュア向け化粧品などが寄与し同14%増。アテニア化粧品やボウシャブランドも2ケタ伸長した。


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