ツルハHD M&A加速 愛知のDgSを買収 (2018.5.10)
ツルハホールディングスが事業規模を拡大させている。愛知県でドラッグストア、調剤薬局65店舗を展開するビー・アンド・ディー(B&D)グループを買収すると4月24日発表。これにより、B&DのDgS事業の直近の売上高266億円に、3月に上方修正した18年5月期の業績予想の6700億円とを合算すると売上高は6966億円となり、ウエルシアが先頃発表した18年2月期の売上高6953億円と拮抗する規模となる。
買収額は非公表。B&Dホールディングスの正木寛社長らから全株式を取得する。株式取得予定は今月22日。
B&Dは1975年の創業。名古屋市、春日井市などを中心に愛知県内でDgS・調剤薬局65店舗(4月24日現在)を展開している。
今回の買収により、北海道から九州地区にかけて展開するツルハグループの1914店舗にB&D65店舗が加わり、店舗数で全国2000店舗が目前となった。今後、スケールメリットを活かした共同仕入やシステムの共有、出店コストの低減、相互のノウハウや人材など経営資源を共有させ、グループ間のシナジー効果の最大化を図る。
ツルハは、ドミナント戦略に基づく地域集中出店、M&Aによる新規地域への進出・既存店舗網の拡充を進めてきた。昨年9月には静岡県を地盤とするDgSの杏林堂を子会社化するなど、手薄な中部地域への進出を加速させている。
なお、1日に発表した4月度の月次営業速報によると、売上、客数、客単価の伸び率がそれぞれ9.5%、6.3%、3.0%を示している。