ECC、エラスチン研究に注力 (2018.7.12)


 語学スクール運営のECCは3日、九州工業大学と共同で、「エラスチンを利用したバイオマテリアル及び健康補助食品の開発」をテーマにした共同研究講座を設置したことを明らかにした。今年1月に設置していた。設置期間は2021年3月末までの3年間。設置場所は同大学内。

 この共同講座では、健康食品素材としてのエラスチンの有用性を高めるための基礎研究を行うほか、エラスチンに含まれるペプチドを利用し、生体組織を人工的に作成するための生体適合材料の開発や、エラスチンを原料に用いたドラッグデリバリーシステムの研究を行う計画。

 ECCでは、09年に通信販売センターを自社内に設け、語学教材やプロポリス健康食品の販売をスタートさせていた。その後、血管や皮膚、靭帯などの弾力性維持に必要なエラスチンに着目し、11年にはエラスチンにプロポリスとコラーゲンを組合わせたサプリメントの販売を開始。さらに15年からは、九州工業大学の受託研究制度を利用し、エラスチン由来ペプチドを利用した再生医療に利用できるバイオマテリアル開発の研究も進めていた。

 同社は創業時から「戦争・貧困・病気」を世界に存在する「三大苦」と位置づけ、その撲滅を目指した活動を展開、今回発表した共同研究講座や健康食品事業も、その一環だという。

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