アピ前期売上高速報値 12.9%増の366.9億円 (2018.9.20)
アピが5日までに公表した2018年8月期業績の速報値によると、売上高は366億9000万円となり、前年同期比は12.9%増と2ケタ増を記録した。
うち7割超を構成するのが健康食品OEM事業。同事業の売上高は268億6900万円、前年同期比は16.9%増と大きく増加。既存顧客の売上拡大と同時に、大口を含めた新規顧客を多く獲得したとみられる。
同期の経常利益は30.8%増の24億800万円と大幅に伸びた。増収増益は3期連続で、売上高を300億円台に乗せて以降、業績を右肩上がりで拡大させている。
近年に主力事業の一つに加えた医薬品OEM事業も伸長しており、同期の売上高は61億3200万円。伸長率は0.9%増と微増だが、今年5月、米国向けインフルエンザワクチン原薬製造に関する受託契約を仏サノフィ社らと締結。すでに製造を開始しており、今期以降大きく伸長することも予想される。
今期19年8月期の業績計画も公表した。注目されるのは設備投資計画で、前期比およそ1.5倍にあたる30億6200万円を計上。フル稼働状態にある「ブローバック」や「リトルPET」といったミニドリンク類の受託生産体制を強化するため、ライン増設などの設備増強に充てるという。他にも、物流拠点の新設などを検討しているようだ。
今期売上高については前期比4.7%増の384億2100万円、経常利益は21.1%増の29億1700万円をそれぞれ計画している。