中日本カプセル ソフカプ専用新工場竣工へ (2018.12.6)
健康食品受託製造の中日本カプセルは、ソフトカプセル専用の新工場の建設を今月から始め、来秋を目途に竣工させる。ソフトカプセルは同社の主要受託製造品目。新工場の本格稼働に伴い、生産量は従来比で3割程度引き上がる見通しだ。投資額は建屋と設備をあわせて約9億円の予定。
新工場は同社の「第3工場」として運用することになる。建設地は、岐阜県大垣市荒尾町を拠点とする同社の第1工場(本社工場)、第2工場(北工場)の至近。自社で取得した5500平方㍍の土地の一部(約1700平方㍍)を充て、建築延べ面積約1800平方㍍、鉄骨造り2階建ての工場建屋を建設する。
新工場竣工の目的は、ソフトカプセル生産量の増強。波はあるものの、ここ数年は受注量の拡大が続いており、既存の生産キャパシティでは対応しきれなくなった。将来も見据え、突然の受注増にも柔軟に対応できるようにしたい考えだ。
そのため、新工場では省人化や省力化を進め、生産性を大きく高める。AIやロボット技術を活用した最新鋭設備を導入する計画だ。
また、特殊な生産技術が求められるソフトカプセルの製造にも対応できるようにする。同社は腸溶性ソフトカプセルをはじめとする、自社で取得した特許技術に基づくソフトカプセルの生産を多く手掛けており、こうした特許製品の製造にも対応できる設備の導入を決めている。
中日本カプセルは1996年に創業。ソフトカプセルを中心にハードカプセルの受託製造も手掛ける。工場拠点としては他に、包装加工専用の養老工場(岐阜県養老郡)がある。同工場は昨年9月に増床し、自動検査機器を新たに配置するなどして品質管理体制を強化した。
【イラスト=新工場の完成予想図】