包装専用工場を新設 三協、富士市内に来年11月竣工(2018.12.20)
ソフトカプセルやハードカプセル、打錠など健康食品受託製造の三協は、昨今の受注量増加に対応するため、袋詰めや三方シールなどの包装専用の工場を新設する。富士市大渕の自社敷地内に建屋を設けるもので、詳細は今後詰めていくが、年明けの早い段階で着工し、来年11月には竣工させる。投資額は明かしていない。
同社では、健康食品や機能性表示食品などの受託製造を富士市の日の出工場と、今春から稼動を始めた島根県の島根川本工場で担っているが、ここ数年の受注量増加とともに、現有工場における製造ライン強化を見越し、包装専用の工場を設けることとした。日健栄協の健康食品GMPの製剤・包装工程で認定を受けている日の出工場、島根川本工場同様に、新工場では包装工程での認定を進める。
工場予定地の大渕は、同社のもうひとつの事業であるソフトカプセルなど自動機の機械製造工場のある敷地で、これら機械製造に関わる設備を富士市内の富士見工場に移設、その跡地に包装工場を新設する。日の出工場から約2㌔の近距離でもあることから、工場間の連携もスムーズにいくという。
建設規模は、鉄骨造りの4階建てで、延床面積5000平方㍍。ビン(ボトル)容器やPTP、アルミ袋、三方シールなど、従来日の出工場で行っていた包装ラインを完備する。また、深刻となっている人手不足問題なども考慮し、既存工場と同様にロボット化による生産ラインを設けるなどし、少人数でも対応できる体制を整える。