セラミド 肌トクホが絶好調 発売1年で売上29億円(2020.2.27)
米由来グルコシルセラミドを関与成分にした特定保健用食品『ディフェンセラ』(粉末清涼飲料)が好調だ。販売するオルビスは2月14日、昨年1月1日の販売開始から今年1月30日までに約115万個、金額として約29億円を売り上げたと発表した。当初の販売計画を大きく上回る形で推移している。
このトクホに認められたヘルスクレームは「肌の水分を逃しにくくするため、肌の乾燥が気になる方に適しています」。同社では、乾燥の悩みに対する〝飲むスキンケア〟としてアピール。女性のみならず男性の支持も得ているという。
昨年6月末の時点で約45万個、約13.5億円を売り上げていた(同社発表)。その後も順調に推移した格好だ。昨年8月からは中国に続いてシンガポール、9月からは台湾でも販売が始まっている。
中国での販路は越境EC「天猫国際」(Tモール・グローバル)。シンガポール、台湾では自社ECサイトや直営店舗などで展開している。
日本については通販と全国のオルビス直営店舗を通じて展開。価格は30包(30日分)で税込み3456円。売上好調理由について同社は「肌の機能があるトクホという新奇性と、トクホ商品に対する信頼性」を挙げている。
グルコシルセラミドを関与成分として肌への機能を訴求するトクホを巡っては、資生堂が『素肌ウォーター』で日本初の許可を2016年4月に取得。しかし、発売することなく自ら許可を取り下げた。