ティーライフ 主力製品育成に注力 「機能性」の販促強化へ(2020.3.12)
【写真=下期に販売を強化していく機能性表示食品の新製品「カロバリア」(左)と「メタボメ青汁スッキリーナ」(右)】
健康食品、化粧品通販のティーライフが、2020年度(同社7月決算)下期に向けた戦略施策として、機能性表示食品事業の拡充に乗り出す。昨年にアイケアなど2品を市場に投入しているが、今年1月と2月に立て続けに2品の販売を開始、ラインナップを拡充している。下期施策では、これら機能性表示食品の広告出稿をWEBやテレビなどの媒体を積極的に活用し、新たな主力商品に育てていく方針だ。
同社は今月4日、20年度下期の事業施策を発表し、下期への主な取組みとして、機能性表示食品、医薬品の広告展開を推し進めることで顧客層の拡大、主力商品を育成していくことや、中国の越境EC事業をはじめとした海外市場の販路開拓を掲げている。
機能性表示食品については、今期中に5品を市場投入することを昨年10月に発表している。昨年10月に酢酸を機能性関与成分とした飲料「ヘル酢ケアサポート」、1月に葛の花由来イソフラボン配合の「メタボメ青汁スッキリーナ」、そして2月にターミナリアベリリカ由来没食子酸配合の「カロバリア」の販売を始めている。また、届出公表されている記憶力の維持などを訴求するサプリも早い段階で仕掛けていく予定だ。もう1品については、「年度内の7月までに発売できるよう(届出の)準備を進めている」(商品部)という。それら商品の投入と合わせ、WEBやテレビ、ラジオなどの媒体を活用した広告戦略も積極的に展開し、同社代表商品の「メタボメ茶」に次ぐ柱商品に育てる考え。
海外事業も底上げを図る。3年前の台湾でのネット通販事業に始まり、昨年10月からは中国の「天猫国際」で越境ECを開始している。現在、植物発酵エキスや青汁など7品を出品しているが、「特に人気の高いルイボスティーの関連商品として、玄米と葉酸を配合した2品を追加していく」(同)予定で、今後も順次ラインナップを拡充し、中国における事業の構築を進めていく。
同日発表された20年7月期第2四半期の業績は、売上高が対前年比12.7%増の50億7900万円、経常利益は同53.2%増の2億8400万円の増収増益だった。
カタログやネット通販を中心とする小売事業では、主力商材「メタボメ茶」や、オールインシャンプーの拡販に努めたが、消費税増税の影響を受けるなど低調だった。一方、卸売事業では、テレビショッピングを中心に美容系サプリや美容液マスクが売上拡大に貢献したという。