「機能性」届出数 年度別で過去最多更新(2020.3.12)
消費者庁は3月9日、機能性表示食品の届出情報更新を行い、新たに9件の届出を公開した。これにより、今年度(2019年度)の届出総数は699件に達し、年度別届出総数の最多記録を更新した。これまでの記録は前の年度の690件だった。制度を所管する消費者庁食品表示企画課による届出書類確認のスピードが以前と比べて大幅に高まっている。
9日時点で最新の届出の届出日は20年1月31日。今年度はまだ2カ月ほど残っている。今年1~2月の総届出数は120件余りに上り、このペースで進めば、今年度は800件に届く可能性もゼロではなさそうだ。
15年4月の制度施行以来の届出総数は2768件ほど。このうち240件余りが取り下げられている。
大正製薬、LDL低下で2件届出
9日の届出情報更新では大正製薬、イワキ、シオノケミカルなどからの届出が公開。大正製薬は、リコピン及びDHA・EPAを機能性関与成分とするサプリメント2件を届け出た。
大正製薬が今回届け出た2品は、『コレス&ミドルケア カプセルW』、『コレステロールや中性脂肪が気になる方のカプセル』をそれぞれ製品名とするもの。同社として初めて機能性関与成分として届け出たリコピンでLDL(悪玉)コレステロール低下機能を訴求する(研究レビューで届出)。
同社はLDLコレステロール低下機能を訴求する機能性表示食品をこれまでにも届け出ている。ひとつはキトサン、そしてアフリカマンゴノキ由来エラグ酸をそれぞれ機能性関与成分にしたサプリメント。アフリカマンゴについては2件の届出があり、製品名は『中性脂肪やコレステロールが気になる方のタブレット』などとなっている。