家計調査 8月サプリ支出51%増 (2020.10.22)


 総務省統計局が10月9日公表した2020年8月分家計調査(二人以上世帯)によると、サプリメントなど健康保持用摂取品に対する1世帯あたり消費支出は1563円だった。

 20年の家計調査では現時点で最高額。物価変動を除く実質の前年同月比は51.7%(名目50.0%)と急激に増加した。増加は2月以来7カ月連続。4月以降は平均20%台の増加が続いている。

 健康保持用摂取品に対する世帯別の1世帯あたり消費支出額についても世帯を問わず増加した。勤労者世帯は1046円となり、19年9月調査以来11カ月ぶりに1000円台に乗った。前年同月比は名目で44.7%増加した。増加は2カ月連続。

 勤労者以外の世帯は1876円となった。1800円台は3カ月連続で、前年同月比は名目で30.4%増と3カ月連続で増加した。30%台の増加も2カ月連続となった。6月は、45.3%と5割近く増加していた。

 サプリメントなど健康食品の消費動向に関連する他の調査でも、8月はプラスを示している。
 日本通信販売協会による2020年8月度の通販売上高調査結果(調査対象企業は通販協会員企業126社)によると、健康食品の売上高は前年同月比6.1%増の140億4500万円だった。増加は3カ月連続。

 また、経済産業省による商業動態統計でも、ドラッグストアにおける健康食品の販売額の前年同月比は5.2%のプラス(208億1900万円、速報値)だった。3カ月連続で増加した。

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