サプリ消費額 10月、増加に転じる (2020.12.24)


 総務省統計局が12月8日公表した2020年10月分家計調査(2人以上世帯)結果によると、サプリメントなど健康保持用摂取品の1世帯あたり消費金額は1133円となり、前年同月比は物価変動を除く実質で0.6%の増加だった。

 前月、9月の22.3%減という大幅なマイナスから増加に転じたものの、ほぼ横ばいの微増にとどまった。

 健康保持用摂取品に対する消費金額は今年、2月以降7カ月連続で増加していた。前年同月比で20%以上の増加を見せた月も目立ち、8月は50%の増加を記録していた一方で、9月は一気に落ち込んだ。ただ、年間を通じた消費金額が前年を上回るのはほぼ確実とみられる。

 10月の健康保持用摂取品に対する世帯別消費金額については、勤労者世帯は829円となり、前年同月比は名目で7.5%増加。前の月の23%減少から増加に転じた。一方で、勤労者以外の世帯は1550円で前年同月比は同4.3%の減少。前の月の22.5%減からは回復したが、2カ月連続で減少した。

 なお、10月の1世帯あたり消費支出は23万3508円となり、前年同月比は実質で1.9%増加した。増加は昨年9月以来1年1カ月ぶり。昨年10月の消費税増税で支出が落ち込んだことの反動が影響したとみられる。

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