排尿機能期待の西洋カボチャ 北辰フーズ(2014.3.6)
「ヘルシーDo」の認定をこのほど受けた「西洋カボチャ種子油」の製造元、㈱北辰フーズ(北海道江別市)は、同油の原料販売にも今後対応していきたい考えだ。「要望をいただければ生産量を増やす」と健康産業流通新聞の取材にコメントした。また現在、同油をサプリメントなどにも応用できるよう、濃縮品の開発を北海道大学との間で検討しているという。
認定を受けた「西洋カボチャ種子油」は、同社と、申請者の㈱日本健康食品研究所(同)が共同開発したもの。その排尿障害に対する機能としては、頻尿など排尿障害に対する有効性が男女45名を被験者にした臨床試験で示されている。同認定を受ける根拠となった論文は、「ジャーナル・オブ・トラディショナル・アンド・コンプリメンタリー・メディシン」に今年掲載された。
西洋カボチャとは、日本で一般的に食されている甘みの強いカボチャのことで、北辰フーズによれば、国内総生産高20万㌧のうちおおよそ半数を道で生産している。また、排尿症状に対する機能が報告されているペポカボチャとは異なり、種子は硬い殻を持つ。このため、従来は廃棄処分されていたが、同社らは種子から効率的に搾油できる技術を開発した。
北辰フーズの話によると、西洋カボチャ種子に含まれる成分は、ペポカボチャ種子とよく似ている。また、西洋カボチャ種子油には、5α‐リダクターゼ阻害活性作用のあることも確認されているという。