ブライトニング機能を付加して売り込み 丸善製薬(2014.9.25)


 保湿作用とブライトニング作用の2つの機能が期待できる〝進化系セラミド〟原料として、新しいグルコシルセラミド含有パイナップル由来原料を丸善製薬㈱が上市して約5カ月が経つ。配合製品の市場投入は堅調に進んでおり、美容食品市場をさらなる活性化につなげようと、同社では引き続き強い売り込みをかけている。

 同社は今年5月、〝フルーツ由来セラミド〟とアピールしながら販売してきた美容食品素材「パインセラ」の上位製品として「ブライトニングパイン」を上市。これは、保湿作用が知られるグルコシルセラミドを規格化した「パインセラ」の中から、強いメラニン産生抑制作用を持つ成分を同定して、含有量を規格化したもの。保湿機能に加え、肌の明るさを高める機能を併せ持つ新しい植物由来セラミド原料として売り込み始めた。

 肌の明るさを高めるブライトニング機能の関与成分として発見したのは「フィトール(Phytol)」と呼ばれるジテルペンアルコールの一種。ビタミンEやKの前駆体でもある物質で、B16メラノーマ細胞を使った試験で強いメラニン産生抑制作用が確認された。同社が実施した試験では、グルコシルセラミド単体ではブライトニング作用は認められなかったという。

 また、臨床試験でも紫外線照射後の肌の明るさの回復スピードを高める働きなどが確認されている。同素材のブライトニング効果の関与成分は明確といえ、機能性表示制度に向けた動向が注目されそうだ。

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