米FTC 根拠データに「重大な欠陥」、米社に罰則 (2014.9.25)


 米連邦取引委員会(FTC)は8日、グリーンコーヒー豆エキス「GCA」を製造販売する米テキサス州のアプライ・フード・サイエンス(AFS)社に対し、重大な欠陥のある臨床試験結果に基づき同原料の体重減少機能を訴求し、同機能を宣伝する最終製品を小売業者が繰り返し販売していたとして、350万ドル(約3.8億円)を支払うよう命じた。同社は支払いに同意したと伝えられている。

 FTCが問題視した二重盲検臨床試験は、2012年に論文発表されたもので、22週間で被験者16名の平均体重が約8㌔㌘減少したなどと報告していた。

 一方で、FTCによると、同試験の主任研究者は被験者の体重や重要な指標を繰り替えし書き換えたり、試験期間を延長したりしていたほか、被験者がGCAを摂取していたのか、プラセボを摂取していたのか誤って表記するなどしていた。また、AFSは臨床試験結果のプレスリリースで食事制限や運動もなく体重が減少したと伝えていたが、実際は食事制限と運動を増やすよう被験者は指示されていたという。

 GCAは、米国のダイエタリーサプリメント市場で、同エキスの需要を高める契機となった原料の一つ。人気健康情報テレビ番組「ドクター・オズ・ショウ」が当該研究結果を紹介していた。

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