褐色脂肪組織を活性化 花王が茶カテキンで確認(2014.9.25)


 花王㈱(東京都中央区)ヘルスケア食品研究所は、活性が低下することで太りやすい傾向になる褐色脂肪組織について、茶カテキンの5週間継続摂取により同組織の活性が高まり脂肪燃焼量が亢進することを確認した。天使大学研究グループ、北海道大学・斉藤昌之名誉教授らとの共同研究成果で、同社が8月26日に発表した。

 同研究では、褐色脂肪組織の活性の低い成人男性10名を選び、茶カテキン含有の飲料摂取群と含有しない飲料摂取の対象群に分け、5週間飲用の前後で褐色脂肪細胞に関わるエネルギー代謝を調べた。1日に摂取する茶カテキン含有量は540㍉㌘。

 その結果、褐色脂肪の活性に相当する寒冷時に誘導されるエネルギー消費の変化量は、茶カテキン群が対象群の約2倍となり、脂肪燃焼量においても有意な亢進作用が確認された。

 これらの事象から、「日常生活における茶カテキンの継続摂取が、太りやすい体質の人の肥満予防の一助につながる可能性が期待される」としている。

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