膝の痛み緩和で臨床研究 サビンサの複合原料(2014.9.25)


 クルクミノイドとピペリンの複合摂取は、変形性関節症の痛みを安全に緩和する働きのあることを報告する臨床試験論文が先ごろ、海外学術誌に掲載された。イランの大学研究チームが報告したもので、WOMACなど複数の変形性関節症評価指標で改善が認められたという。試験に使われたクルクミノイドとピペリンは、いずれも日本ではサビンサジャパンが販売している。

 論文は、軽度から中度の変形性膝関節症を抱える40名を被験者にしたプラセボ対照二重盲検試験の結果をまとめたもの。学術誌「フィトセラピー・リサーチ」に今年5月、掲載された。被験者はクルクミノイド1500㍉㌘に加えてピペリン5㍉㌘あるいはプラセボを6週間摂取。その結果、クルクミノイド摂取群はWOMAC、VAS、LPFIといった指標が有意に改善したという。

 この試験に使われたのは、サビンサ社が各国で販売している、クルクミノイド95%以上含有の秋ウコン抽出物「クルクミンC3コンプレックス」と、ピペリンを95%以上含む黒コショウ抽出物「バイオペリン」。ピペリンには機能性成分の生体内利用率を高める働きがあり、クルクミンについても複合摂取することで生体内移行率の高まることが臨床試験などで確認されている。

 クルクミノイドの摂取による膝の痛み緩和作用を報告する臨床試験論文は、これまでも複数発表されており、米国市場では現在、膝関節サポートの用途で需要が伸びている。

 サビンサジャパンでは「被験者を精査する必要はあるが、クルクミンのシステマティック・レビューは、肝機能よりも論文数の多い、関節に対する機能の方がやりやすいかも知れない」と話している。

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