「今こそ自然治癒に着目すべき」 国際融合医療協会(2014.9.25)
国際融合医療協会の第5回セミナーが9月18日、都内で「自然治癒力」をテーマに開催され、医療従事者や研究者、健康食品関係者などが約50名参集した。
東京薬科大学名誉教授・志田信男氏は、古代より受け継がれる自然治癒という考え方に哲学的にプローチ。その歴史背景を解説した。
また「自然免疫を高めるLPSの働き」として登壇した香川大学医学部統合免疫システム学准教授・河内千恵氏は、LPSによりマクロファージを活性化を図り自然治癒力を高めることが重要とした。その上で、経口摂取や塗布によるガンや認知症、アトピー性皮膚炎や皮膚のターンオーバー効果などの臨床例や論文を紹介。LPSは自然界に多く存在する糖脂質・リポ多糖体で、きのこや酵母、乳酸菌、プリテオグリカンに存在する。
丹羽クリニック院長・丹羽正幸氏は「自然治癒力と融合医療」と題し、134のLPSの臨床研究通して難治性疾患や血圧、アレルギー疾患の改善や肌の弾力が増したなどの効果が見られたと報告した。さらに、これまでの3万5000件の健康食品を使用した臨床を踏まえた上で、抗酸化、多糖体、発酵、再生を融合した自然治癒能力を高める方法論を確立したと紹介。「一人平均13もの疾病を有す、現在の高齢社会を解決するには自然治癒力を引き出す方法を実践することが肝要だ」と結んだ。
【写真は18日に開催されたセミナー会場(東京・豊島区)】