70歳以上世帯のサプリ支出は2万円超 総務省統計(2014.9.25)
65歳以上の高齢者人口(推計)は過去最高の3296万人、総人口に占める割合は25.9%。総務省は「敬老の日」を迎えるにあたり、統計からみた高齢者の人口割合などについてまとめた。前年比111万人増加で、主な要因にいわゆる「団塊の世代」の1949年(昭和24年)生まれが新たに65歳に達したことを挙げた。
男女別では、男性1421万人(男性人口の23.0%)に対し、女性は1875万人(女性人口の28.7%)と、女性が男性よりも454万人多い。
なお、75歳以上人口は1590万人(同12.5%)に達し、遂に総人口の8人に1人が75歳以上となった。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、2035年(平成47年)には人口割合で20.0%、5人に1人が75歳以上になるとの見込みを示している。
一方、二人以上世帯の年齢階級別支出金額(2013年)もまとめ、サプリメントなど健康保持用摂取品の年間支出額は、50代世帯が1万4400円(消費支出の0.35%)、60代世帯が1万8200円(同0.52%)、70歳以上世帯が2万3000円(同0.79%)と、世帯主の年齢が上がるにつれて支出額、支出割合とも多くなった。同様に、スポーツクラブ使用料、パック旅行、園芸品・同用品の支出についても、60代世帯までは増加傾向を示し、同省は運動やサプリメントなどにより健康管理に気を配りながら、旅行やガーデニングなどの趣味を楽しむ高齢者のすがたが見てとれると分析している。