ゴマ、カシューナッツを追加へ アレルギー推奨表示対象に (2013.6.6)


 消費者庁は、アレルギー報告が増加傾向にあるゴマとカシューナッツを、アレルギー推奨表示(任意表示)対象に加えることを決めた。5月30日に開催した消費者委員会の食品表示部会で了承を得たもので、今後、同庁で食品の対象範囲など詳細を詰めたうえで、通知改正案やQ&Aなどを策定し、再度同部会に諮る。

 現在、アレルギー表示の対象になっている特定原材料は、卵や乳、小麦など内閣府令で定める7品目の表示義務原材料と、いか、大豆、サケなど、通知レベルで定める18品目の表示推奨原材料がある。今回追加を決めたゴマとカシューナッツは、一昨年度から昨年度にかけて行われた食物アレルギーに関する実態調査で、イカやサケなどよりも症例報告数が多く、近年は報告数が増加傾向にある。特に、ゴマついては様々な形態で食品に含まれており、同部会ではこの面からも表示が必要との意見が大勢を占めた。

 同部会ではこのほか、昨年度の同庁の研究事業で、エリスリトールなど糖アルコールに関するアレルギー報告があったことを受け、同庁から実態調査を継続実施するとの報告があった。

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