経口摂取でネイルケア 血色、つやなど改善 オリザポリアミン(2013.6.6)
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)が昨春上市したコメ由来ポリアミン含有食品素材「オリザポリアミン」にはネイルケア作用があり、つめ質改善効果を期待できることが臨床試験で確認された。同社が5月21日、発表した。
試験では、同素材の推奨摂取量である1日当たり50㍉㌘摂取群とプラセボ群の2群に分け、2カ月間自由摂取してもらい、摂取前後のつめ表面画像をマイクロスコープで比較。その結果、同素材摂取群では、つめの血色、ツヤ、ささくれのほか、タテジワ、ヨコジワの改善が確認されたとしている。
また、摂取前後のつめ中セラミド量も比較したところ、プラセボ群ではトータルセラミドとセラミド5含量は低下していたのに対し、同素材摂取群では増加傾向を見せた。
さらに、つめの水分蒸散量についても、同素材摂取前のつめの蒸散量を0%とした場合、プラセボ群は1カ月で28%、2カ月では53%まで上昇していた一方で、同素材摂取群は1カ月で14%、2カ月では25%まで低下したという。
これらの結果について同社では、同素材を摂取することで、つめ中のセラミド量を増加させるともに、水分蒸散を防ぐことで、つめ質改善効果のあることが示唆されるとしている。
同素材は、コメ由来ポリアミン含有量を0.2%以上で規格化したもの。ポリアミンは、細胞分裂やタンパク質合成に必要不可欠な物質であり、体内ではアミノ酸から合成される。体内では特に成長期など新陳代謝が活発な時に盛んに合成される一方で、加齢に伴い低下していくといわれる。
なお、同社ではこのほどの発表で、同素材の化粧品用原料の機能性として、まつ毛のキューティクル修復作用をヒトモニター試験で確認したとも発表した。同素材をまつ毛に塗布することで、マスカラやビューラーを繰り返すことで起こる、キューティクルのめくれや損傷の改善が認められたという。