血管観察装置を拡販へ 自己採血検査と連動し訴求(2014.10.9)
昨年末から低価格の毛細血管観察装置を販売展開している㈱トーコー(東京都品川区)は、全国の整体院やエステ、薬局などでの導入が順調に推移、今後は今年4月解禁された薬局などでの自己採血検査と連動した健康管理の提案を積極的に進める。
先日発表された厚労省による高齢者人口調査では100歳以上が全国で5万人を超えた。医療技術の進歩などで高齢者の健康状態が改善した結果であるが、「その一方で健康寿命はその域に達していない。特に100歳以上で糖尿病に罹患している人は極端に少ない」(同社担当者)状況で、日常における自己管理の徹底は不可欠とし、自己採血検査解禁を追い風に連動して活用できる同装置の特徴を訴求する。
すでに中京地区で薬局約800店を組織する企業を通じての同装置の導入交渉も進められている。薬局800店のうち先進的な店舗約3割から導入に積極的との反応を得ており、年内には店頭で同装置による血管観察が始められそうだ。
同社が扱う毛細血管観察装置は、市場流通品の約3分の1の10万円を切る価格での製品化を実現したもので、本体内の指置台に指を差し込むだけで瞬時に毛細血管の状態を視認できる機器。毛細血管画像から、自身の身体バランスを把握することでメタボ予防や生活習慣の改善に役立てる。
【写真は低価格化を実現した毛細血管観察装置】