植物性VD 提案開始 マッシュルーム由来 龍泉堂(2013.6.6)


 植物性ビタミンD原料を㈱龍泉堂(東京都豊島区)がこのほど上市した。カルシウムの吸収促進作用に伴う骨粗しょう症予防やウイルス感染予防など、幅広い機能性が報告されているビタミンDのうち「D2」を含むもの。植物性ビタミンD2の供給を始めるのは国内では初と見られる。ビタミンDは日本でも将来的に定番成分になると見て、積極提案を進めていきたい考え。

 マッシュルームに含まれるビタミンD2を特殊培養・栽培でかなり強化した上で、粉末製品化した。ビタミンD2含有量は1㌘当たり5000IU(125マイクロ㌘)で規格化しているほか、マッシュルーム由来のビタミン、ミネラル、アミノ酸なども含む。生産国および加工国は米国。

 同素材を日本市場に投入する狙いについて龍泉堂では「日本でもビタミンDの関心が高まりつつあり、サプリでは一般的にはビタミンD3が用いられているが、D2は『植物性』を訴求できる点で大きな魅力」だとコメント。また、「化学合成品に比べて吸収率が高いと考えられ、今後、実際に検証したい」と話す。

 日本でビタミンDは栄養機能食品として「腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の栄養を助ける栄養素」の表示許可が認められている。上限値は5マイクロ㌘で、この量を同素材に当てはめると40㍉㌘、25マイクロ㌘では200㍉㌘となるため、「配合量が少ない点でも魅力が高い。配合コストもわずかで済む」と同社では強調している。また、1㌔㌘から供給に対応するため在庫リスクも少ないという。

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