国内初ハラール展示会開催へ 寺澤事務局長に聞く(2014.10.9)

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 今や、世界人口のおよそ4分の1、16億人を超えるとされるイスラーム教徒。この巨大市場を目指してハラール認証の取得に動く日本企業は年々増えつつある。海外向けに生産を行っている健康食品業界もその一つ。そのような中、ハラールに関する日本初の国際フォーラム・展示会「JAPAN HALAL EXPO2014」が11月26日~27日の両日、千葉・幕張メッセで開催される。

 一体どのような内容のイベントなのか。「イスラーム圏に進出したい企業にとって、事前リサーチやマーケティングできることが一番のメリットになる」と語るのは、同イベントの事務局長で、主催会社の一つ幕張メッセ㈱の寺澤義親常務取締役。

 同氏は、今回のイベントについて「最大の特徴は、開催規模最大650名の規模で行われるフォーラムが挙げられる。マレーシアやインドネシア、タイ、シンガポール、UAE、トルコなどイスラーム関係各国のハラールの関係団体、行政関係者や、在日ムスリム関係団体など専門家をパネリストとして招き、パネルディスカッションを行う。そこでイスラーム市場動向やハラール対応の状況、さらにハラール認証の実情について講演してもらう。また、既にハラール認証を取得した日系企業の講演や、レセプションも用意しており、イスラーム市場への輸出関心企業にとっては、有益なものになると思っている」。

 11月26日は「インバウンドとハラール対応の最新動向について」と題したフォーラムが、27日は「ハラール食品の可能性とハラール環境の改善について」と題したフォーラムがそれぞれ行われる。

 今回が初開催のイベントだが、同氏は「JAPAN HALAL EXPOは今後も継続して行っていきたい」と継続開催の意欲を示す。そのためにイスラーム市場への輸出関心企業に向け「失敗しない海外進出の後押しとなるイベントになるよう、主催者としてもフォーラム、展示商談会など充実したものにしていきたい。また、公式サイトや各メディアでの情報発信にもより力を入れていき、来場者の増加に繋げる」と同氏は話している。
【写真は「JAPAN HALAL EXPO2014」事務局長を務める幕張メッセ㈱の寺澤義親常務取締役】

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