紫茶エキス抗肥満機能の機序考察 オリザ油化(2014.10.9)
アントシアニンや特有ポリフェノールGHGを含む「紫茶エキス」の摂取による抗肥満・ダイエット機能のメカニズムの一部を解明したと、オリザ油化㈱(愛知県一宮市)がこのほど発表した。
同素材の抗肥満機能についてはこれまでにマウスを使った高脂肪食摂取試験などで確認されていたが、同社では今回、紫茶葉を使用したヒトモニター試験を実施し、内臓脂肪量や血中トリグリセリド量などの減少を確認。その作用機序を解明するため同エキスを使って動物試験を行った結果、β酸化の律速酵素CPT1Aの発現量上昇に伴う脂質代謝の向上が考えられるとしている。
紫茶エキスは、ケニア茶業研究財団が開発した新品種のお茶を原材料にしたもの。一般のお茶には含まれない特有ポリフェノール「GHG」が含まれることを同社が見出し、製品化。GHGを3%以上、総ポリフェノールを30%以上含む。
今回のヒトモニター試験では、BMIが高めの同社男性ボランティア10名が紫茶葉1.5㌘のティーバックでいれたお茶を1日2回4週間摂取。その結果、内臓脂肪量やウエストなどが顕著に減少したほか、トリグリセリド、遊離脂肪酸、コレステロールなどの減少が認められたという。