ナノ粒子製剤など3テーマを採択 沖縄県(2014.10.9)
沖縄県内の研究機関などによる基礎研究成果を、県外研究機関や企業などとも連携しながら産業化を促進する目的で、県が今年5月から共同研究テーマを公募していた「ライフサイエンスネットワーク事業」の委託先がこのほど決定し、海外展開も視野に入れた「沖縄発 玄米由来健康成分(γオリザノール)封入ナノ粒子製剤を用いた高機能高付加価値の健康食品・医薬品の研究開発」(管理法人・沖縄綜合科学研究所)など3テーマが採択された。県が1日、発表した。
同事業は、県が今後有望と位置づけた健康食品、医薬品、環境・エネルギーの3分野から新たな産業創出を図る新たな取り組み。期間は16年度までの3年間、総事業費は約1億3000万円。1研究当たり約4200万円を交付する。
健康食品分野で採択されたのは「沖縄の機能性を有する地域資源活用型ネットワーク構築事業」(同・㈱沖縄TLO)。食品の新たな機能性表示制度への対応も視野に、沖縄の生物資源を活用した既存健康食品の高度化や、新商品開発に取り組んでいくという。