通販協が機能性表示勉強会 指針いつ?本格準備困難(2014.10.9)


 日本通信販売協会が9月25日に開いた「機能性表示制度」第1回勉強会で、㈱山田養蜂場の橋本健取締役は「システマティックレビュー(SR)を本格的に行うには相当な人員とリソースが必要で、ガイドライン(指針)が出ない現状に非常に困っている」と述べた上で、新制度発足に対する進捗状況について報告した。

 「現在の当社は探索的、予備的、ゲリラ的に成分情報などを調べている」。

 同様に㈱ファンケルの寺本祐之サプリメント研究所長は「当社は商品数と成分数が多いのでSRは大変だが、成分情報の収集に入っている。料理に例えれば下ごしらえの段階だ」と報告。キューサイ㈱の池田勇一郎考査室長も「制度の対象になり得る商品の選別を考え始め、SRに使用できそうな論文を収集している」と指針が発表されない段階では本格的な準備に至らないことを打ち明けた。

 一方、焦りを示したのは㈱やずやの塚園ミユキ常務。「新制度対応には商品パッケージの変更も伴うなど来年3月の届出までに時間がない。他社と同様に成分調査を行っており、指針が待ち遠しい」と述べた。

 第2回勉強会は10月27日に「システマティックレビューの基礎知識と実践入門」をテーマに開かれる。講師は東京農業大学地域環境科学部の上岡洋晴教授(身体教育学)。

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