ヤクルト薬品、「オリゴメイト」でハラル認証(2013.8.22)


 ヤクルト薬品工業㈱(東京都国立市)は、製造・販売するガラクトオリゴ糖「オリゴメイト」が、ハラル食品としての認証を受けたこと、さらに、欧州で施行されているノーベルフーズ制度において審査を受け、流通許可を受けたことを1日に発表した。また、同品が既にGRASやコーシャの認証を受けていることから、世界各国への積極的な販売展開を推し進めるという。

 インドネシアやマレーシアなどの東南アジア諸国、トルコやアラブ首長国連邦を含む中近東諸国のイスラム圏の食品には、ハラル認証が要求されているという。今回、オリゴメイトは同認証を取得したことで、これら地域での販売が可能になった。さらに、ノーベルフーズ制度の審査により、EU加盟27カ国でも販売できることにもなった。

 同社では今後、本格的に世界進出するなかで、育児調整粉乳や飲料、菓子など様々な食品に利用できる食品素材として訴求し、販売するとしている。

 オリゴメイトは牛乳中に含有する乳糖由来のガラクトオリゴ糖。機能性としては、ビフィズス菌増殖作用、便通改善作用が確認されており、特定保健用食品の関与成分として「お腹の調子を整える」の健康強調表示が認められている。最近では、腸内環境を改善することで、ヒト表皮細胞の角化を妨げる腐敗産物の産生を抑制する働きも示唆されている。また、食品加工時の加熱や酸からの影響を受けずに、安定しているという性質を備える。

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