厚労省 「健康な食事」制度4月に登場(2014.10.9)
日本人の長寿を支える「健康な食事」のあり方などを検討してきた厚生労働省の検討会は6日、報告書のとりまとめ作業を行い全ての日程を終えた。報告書は近く公表される。
また、同省はこの報告書を受けて来年4月にも基準に適合したコンビニやスーパーの弁当や惣菜に「健康な食事」のマーク表示(=写真)を認める制度を創設する。必要なガイドラインは年内にも公表する見通し。
検討会報告書には、これまで検討してきた日本人の食事状況や栄養摂取状態などについて記載したほか、食文化や食嗜好、食材・調理方法の工夫など「健康な食事」の構成要素などについてまとめた。
そのうえで、国民健康・栄養調査などに基づく栄養摂取状況を解析し、主食、主菜、副菜の3つの食事パターンを基準として示した。
このうち、主食は炭水化物を40~70㌘、精製度の低い穀類の利用を2割程度とした。主菜はたんぱく質を10~17㌘、副菜は2種類以上の野菜を含むものとした。
さらに、3基準とも食塩含有量を1㌘未満、弁当など3基準を組合せた場合は3㌘未満とした。
なお、マークは3基準のどれに適合しているのか分かるデザインを公募で選定し、この日の検討会で了承された。