糖化ストレス溜めない手法提示 米井氏が解説(2014.10.23)

07モリンダ 米井氏 07モリンダ会場

 ノニを用いた飲料、健康食品、化粧品などをNB展開するモリンダジャパン合同会社(東京都新宿区)は17日、同志社大で抗加齢医学研究に従事する米井嘉一教授を招き、「お肌のアンチエイジングとAGE」と題した講演会を開催した。当日は同社が7月に開設した情報サイト「トゥルーエイジ コミュニティー」の登録会員約250名が参加した。

 米井氏はまず、健康寿命を延伸させるための抗加齢医学研究の必要性を説き、身体の内側からのアプローチとともに外側も改善することでメンタル面の向上、QOL改善につながるとした。肌の老化については、一般に肌が〝黄ばむ〟とされる状態は、糖化ストレスの増大により発生するとし、睡眠、酒、タバコの3つを危険因子として提示した。

 また糖化ストレスを減らす方法として、炭水化物6、タンパク質2、脂質2の栄養バランスを考えた食事を心掛けることや、抗糖化作用を有する食品としてカテキンを含む茶葉抽出物や味噌などの発酵食品、フルーツの摂取を促した。また糖化モデルマウスを用いた試験で、AGEに反応する素材を探究したところ、ノニやサンシュユ、オリーブ葉に糖化反応阻害剤アミノグアニジンと同等の効果が確認できたと述べた。

 同社では、今年6月から老化の促進因子AGEや抗糖化成分について、同志社大学大学院生命科学研究科と共同研究を開始、来年中の上市を目指し抗糖化化粧品の開発に取り組んでいる。

【写真は米井嘉一氏(左)と、250名が集まった講演会会場(東京・新宿)】

Clip to Evernote

ページトップ