消費増税など影響し苦戦 アムスライフ26年8月期(2014.10.23)


 ㈱AFC‐HDアムスライフサイエンス(静岡市駿河区)は10日、平成26年8月期決算を発表した。価格競争の面で激しさを増している健康食品市場のなか、消費増税後の消費低迷や不採算店舗閉鎖なども影響し、売上高は前期比4.4%減の137億2700万円となった。損益面では、減収による売上総利益の減少が影響し、営業利益は同37.4%減の5億6400万円、経常利益は同38.0%減の5億700万円だった。

 セグメント別の業績では、前期好調だったOEM・海外部門が苦戦した。OEMでは、消費増税に伴う駆け込み需要を除き前年割れが続くなど低迷した。青汁やスムージーなど一般食品形態の商品が伸張した一方で、好調だったダイエット商材の不調はカバーできず、同部門売上高は同3.2%減の68億6000万円だった。

 また海外部門では、シンガポールのAFC代理店が取り扱うダイエット商材のテレビCMで引き続き好調さをみせたが、高価格商材のコラーゲンドリンクの市場低迷が影響し前期を下回った。

化粧品事業会社を子会社化

 また同社は、9月30日開催の取締役会で、化粧品事業会社の㈱セレンディプス(東京都港区、西川雅章社長)を子会社化することを決めた。引受総額は9000万円。

 セレンディプスは化粧品の輸入、製造販売を目的に今年1月に設立、事業開始に向け準備を進めてきた。現在、自然派化粧品を取扱う海外企業1社と総代理店契約を締結し、今後ブランド戦略による拡販を予定している。アムスライフでは、同社を子会社化し支援、成長させることで、将来的なオリジナルブランドの立ち上げを視野に入れている。

Clip to Evernote

ページトップ