消臭機能で表示狙う 臨床試験に改めて着手 リコム(2014.10.23)
㈱リコム(東京都豊島区)が製造販売する消臭素材「シャンピニオンエキス」について、機能性表示への対応も視野に入れた新たな臨床試験を同社が始めたことが分かった。被験者数100名規模のプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を行っており、来年4月までに査読付き学術誌に論文投稿する計画だ。
シャンピニオンエキスの口臭・体臭・便臭抑制作用については同社がこれまでエビデンスを積み上げてきたが、機能性表示を行うには十分ではないと判断。そのため今年6月から、同素材の4週間摂取に伴う口臭、体臭などの改善機能や、腸内環境改善効果を検証する臨床試験を大学研究機関と共同で始めていた。機能性とともに安全性も改めて確かめる。
作用機序については現段階でも説明可能で、臭いの原因となるインドール、メチルメルカプタンなどの腸内腐敗産物を抑制することで臭いを抑えることが示唆されている。また関与成分は、マッシュルームに特有のポリフェノール類だという。
関与成分が分かっていることもあり、同社では「機能性表示に関する問い合わせが増えている」と話す。
シャンピニオンエキスは1980年代後半に販売が始まった同社の独自素材。米国では消臭機能を訴求するダイエタリーサプリメントに配合されている。表示内容は「口臭原因物質の抑制」「体臭の軽減」「腎臓の健康のサポート」など。