アミノ酸規格の〝マカエキス〟 性欲向上で論文も(2014.10.23)
アミノ酸含有量を規格化したマカ水抽出エキス粉末の販売を、植物抽出物製造販売大手の仏ナチュレックス(アヴィニヨン)が新たに始める。その機能性について同社は、性欲を向上させる働きのあることを臨床試験で確認し、論文報告。「マカドール」のブランド名で今月から世界的に売り出すもので、日本市場にも売り込む。
この新原料の規格成分は、総アミノ酸として4%以上、そのうちプロリンを2%以上。アミノ酸を規格成分にしたマカエキス末は珍しい。全ロットで共通の品質を担保するための指標成分、および「マカの有効成分のひとつ」(同社)として規格化した。
同素材の性欲向上機能を示すエビデンスは、健康な男性8名を被験者にした予備的二重盲検臨床試験から得ている。学術誌「ジャーナル・オブ・エスノファーマコロジー」に2009年に掲載された試験成果をまとめた論文によると、1日当たり2㌘のマカドールを2週間摂取した結果、摂取群の性欲の指標はプラセボ群と比べて有意に高かったという。この結果について同社は「他の素材と比べて効果反応が早い」と話している。
ナチュレックスにとってこの新原料は、「マカピュア」「マカトニック」に続く三つめのマカ製品となる。「マカピュア」では有効成分として、不飽和脂肪酸の一種であるマカインとマカマイドを規格化している。