三井製糖 ニュートリーを子会社化 新分野を開拓(2014.11.6)


 三井製糖㈱(東京都中央区)は10月31日、栄養療法食品・嚥下障害対応食品事業を展開するニュートリー㈱(三重県四日市市)を子会社化すると発表した。同日開催の取締役会で、ニュートリーの発行済株式の51%を取得するための株式譲渡契約を締結することを決めた。株式譲渡の実行日は12月1日の予定。

 三井製糖では、漸減傾向にある砂糖消費の中で、主力である砂糖事業の競争力強化及び海外進出に加え、第2の柱である食品素材事業のすそ野を拡大するとともに第3、第4の柱事業を育成するなどの第5次中期経営計画を掲げてきた。

 その具体的施策の一環として、ニュートリーが展開する高齢者と病者向けの栄養療法食品や嚥下障害対応食品などの事業分野を、三井製糖が持つ製造技術と営業ネットワークを活用して拡充する方針だ。栄養療法食品では三井製糖の砂糖と食品素材、嚥下障害対応食品では寒天事業とのコラボレーションを図っていくという。

 株式譲渡後の持株比率は三井製糖が51%、ニュートリーの川口晋社長が49%。代表取締役社長には川口氏が引き続き就任する。

 ニュートリーは昭和38年の創業。直近の売上高は41億6400万円を計上している。

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