島貿易、DHA・EPAパウダーを供給(2014.11.6)


 貿易商社の島貿易㈱(東京都中央区)は、食用油脂製造などを手掛けるミヨシ油脂㈱(東京都葛飾区)と魚油由来のDHA・EPAパウダー(粉末油脂)を共同開発、11月から「オメガヴィーパウダー100」のブランド名で供給を開始した。

 仏・ポラリス社が持つ特殊な酸化遅延技術「クオリティシルバー」を用いて製造したDHA・EPAオイルをベースに、ミヨシ油脂が持つ乳化技術を駆使しパウダー化した。島貿易が原料販売窓口として一般食品・飲料メーカーはじめ、サプリメント方面への提案を進める。

 使用している精製魚油は、汚染物質蓄積の低い海域で水揚げした魚を、ポラリス社が05年に特許を取得した酸化遅延技術で加工、①油の酸化の誘発を効率的に遅らせる②安定性について通常品の2~13倍に向上させる③最終的な保存期間を最大限に引き延ばすなどの特性を持たせたもの。

 そのポラリス社製のDHA・EPAオイルをミヨシ油脂が独自の乳化技術でパウダー化し、DHA・EPA合わせて100㍉㌘以上で規格した。

 乳化安定性にも優れ、魚の臭みも軽減していることから、菓子や育児粉乳、飲料などの一般食品やサプリメント、またペット用食品への採用にもつなげる意向だ。市場では競合する原料が先行し同社は後発となるが、「乳化や保存の安定性、魚臭の低減などメリットを訴求する」(同社担当者)ことでコストパフォーマンスに優れた商材であることをアピールしていく。

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