発酵茶エキスの原料供給を開始 薬研(2014.11.6)
各種健康食品を企画・開発する㈱薬研(東京都板橋区)は、今春からOEM展開している新規ポリフェノール・テアデノールAを含む発酵茶エキスの原料供給を開始した。国産緑茶葉を麹菌を用いて発酵、新規成分を高含有させた原料で、すでに確認している高いSOD活性とともに、脂肪低減に働くアディポネクチン分泌促進などの機能性を前面に出し積極提案する。
同素材の特徴は、麹菌を用いて発酵させる同系のプーアール茶葉ではテアデノールAがほとんど含まれていなかったのに対し、熱水で抽出した原料「発酵茶エキスYK」は1%以上含むことを確認している。さらに総カテキン20%以上、水溶性粉末の性状で規格化。デキストリンなどの賦型剤を加えずエキスパウダー化している。
タブレット、ソフト・ハードカプセルなどの健康食品はじめ、水溶性なので飲料や菓子などの一般食品方面での提案も進める。
テアデノールAの機能性では、肥満時に分泌が低下し、インスリン抵抗性改善、動脈硬化抑制などの作用があるとされるアディポネクチンの血中濃度を発酵茶飲料でヒト試験したところ、摂取12週間後で濃度向上が確認され、脂肪量の低下や腹囲が狭くなることを確認している。
同素材のもととなる茶葉の製法については㈱RIVERSONが特許を保有、薬研がサプリメント分野での独占販売権を取得している。