サプリ支出6カ月連続減 総務省9月の家計調査(2014.11.6)
総務省が10月31日に発表した二人以上世帯家計調査報告14年9月分速報値によると、健康保持用摂取品(以下サプリ)の1世帯当たり支出額は1052円となり、前年同月比は名目13.9%と減と、6カ月連続で減少した。2ケタ減は消費税が引き上げられた今年4月以降4度目。
サプリ支出額が多いと考えられる無職世帯の1世帯当たり支出額を見ても、前年同月比は名目19.5%減の1465円。8月も18%減で、2カ月連続で20%近く減少している。
1997年の前回増税時も、サプリ支出額は増税後しばらく減少が続いた。ただ、9月には増加に転じていた。前回と今回の消費増税引き上げ直前3月のサプリ支出額を比較すると、前回は前年同月比68.9%増であったのに対して今回は同11.9%増。前回と比べると今回の駆け込み需要はわずかだったにもかかわらず、回復の動きは顕著に鈍い。
なお、9月の一世帯当たり消費支出は27万5226円、前年同月比は名目5.6%減。4月以降、6月が増加だったのを除き、いずれの月も名目微減となっている。