トクホ関係通知を改正、知見信頼性を向上 消費者庁 (2014.11.6)


 消費者庁は10月30日、特定保健用食品(トクホ)表示許可に関連する通知を改正するとともに、関係通知を一つにまとめて公表した。申請時に必要な書類の留意事項や試験を例示したもので、新たな通知では申請時に提出する科学的知見の信頼性や客観性を向上させる方策を追加した。

 このうち、ヒト試験では試験責任者が承認する試験計画書の作成を新たに盛り込み、被験者数の設定根拠、有効性の評価指標を計画書に記載することや、解析方法や脱落基準などを明確化させること、計画書に記載のない追加の検証試験を加えた解析は行わないことなどを求めた。ほかにも、摂取前及び摂取期間中の食事調査の原則実施などを求めた。

 一方、コレステロールや血圧、血糖、整腸など代表的な7つの保健用途に関する具体的な試験方法や考え方も例示した。トクホは審査に時間がかかるとの批判が以前からあり、昨年6月に閣議決定された規制改革実施計画で審査の迅速化や合理化が求められていた。実際、トクホ審査で試験方法や評価の妥当性で委員から指摘を受け、その分審査が長引くというケースも多く、試験方法の例示は適正な試験の実施を求める以外にこれを回避する狙いもある。

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