「コタラエキス」安全性評価終了 食品安全委員会(2014.11.6)
食品安全委員会は10月28日、特定保健用食品(トクホ)申請に基づく安全性評価依頼があった「コタラエキス」(申請者は富士産業㈱)について、「提出された資料に基づく限りにおいて安全性に問題はない」とする、新開発食品専門調査会評価書を了承し、即日消費者庁に答申した。これを受けて同商品の審査は消費者委員会に移り、表示許可に向けた最終的な判断が行われる。
同商品はコタラヒムブツ由来チオシクリトールを関与成分に、「食後の血糖値が気になる方に適する」旨の表示許可を求めている粉末清涼飲料水。1日摂取目安量(2包〈1包は2㌘〉)あたりに含まれる関与成分量は、ネオコタラノールとして0.896㍉㌘。
なお、今年5~6月に行われた一般からの意見募集は2通の意見が寄せられた。意見には評価対象商品のコタラヒムブツ(サラシア・レティキュラータ)には別種の類似植物が存在するため、食経験の評価は難しいとの指摘があったが、これに対しては食経験のみではなく商品の動物試験やヒト試験を用いて総合的に評価していること、品質管理などについて同庁に伝える旨の回答書をまとめた。
【写真は10月28日の食品安全委員会(東京・港区)】