大麦βグルカン 会員でSR実施 大麦食品推進協(2014.11.6)
大麦由来β‐グルカンで機能性表示を行うことを目指し、大麦食品推進協議会(池上幸江会長)技術部会のメンバー企業などが協働して、システマティックレビュー(SR)を行う計画を立てていることが分かった。協議会が25日に都内で開催した「第12回大麦食品シンポジウム」の中で、同部会企業が話した。「機能性表示できるように準備を整えていく」という。
大麦β‐グルカンの機能性エビデンスを巡っては、日本健康・栄養食品協会の平成24年度機能性評価事業として、食後血糖値上昇抑制機能や血中コレステロール正常化機能、満腹感持続機能などについて文献レビューが実施され、これら機能性について総合評価「B」(機能性について肯定的な根拠がある)という結果が出ている。
シンポで登壇した同技術部会メンバー企業群栄化学工業の鎌田直・開発本部食品開発グループリーダーは、部会で今後行う計画のSRについて、機能性評価事業で行われた文献レビュー方法に則った上で、その後発表された論文を追加するなどして評価を行う計画だと説明。「部会メンバーで手分けしてSRを完成させる」としている。部会メンバーは、池上会長を筆頭に、同社のほかADEKA、はくばく、大麦工房ロアなどの会員企業8社で構成されている。
同部会などの今後の活動内容は、協議会のホームページ上でも伝えていくという。