厚労省 疾病予防の食事など検討(2013.8.22)
日本人の長寿を支える「健康な食事」の基準作りを進めている、厚生労働省の検討会が20日、2回目の会合を開き、疾病予防に向けた食事のあり方や高齢者の食事について、検討会構成員によるプレゼンテ―ションと質疑応答が行われた。
このうち循環器疾患予防に向けた食事のあり方についてプレゼンした、岡村智教構成員(慶應義塾大学)は、日本人の食事は塩分摂取が多い一方、塩分を排出するカリウム摂取は少ないと指摘。循環器疾患予防の観点からは魚の摂取を減らさずに、減塩した食事が望ましいと語った。
一方、糖尿病領域からの食事について説明した、幣憲一郎構成員(京都大学医学部附属病院)は、肥満予防を主とした生活改善を唱えるとともに、炭水化物の摂取量維持を求めた。
髙田和子構成員(国立健康・栄養研究所)は、高齢者の低栄養リスクを指摘したほか、料理や買い物を実施していることが死亡リスクの低下につながるとも語った。
検討会は次回以降も、食文化や調理、流通などの領域からの健康な食事の在り方について検討を行う予定。
【写真は8月20日の厚労省検討会】