バンブーノイドの本格生産を開始 アダプトゲン製薬(2014.11.20)
アダプトゲン製薬(岐阜県多治見市)は、30年の歳月を費やして研究開発を進めてきた、竹エキス「バンブーノイド」を免疫賦活のサプリメントの原料として本格生産を開始した。
バンブーノイドは、1㌧の竹からわずか200㌘しか取ることができないため、国産の竹ではコストが高くなり、流通が難しくなる。そのため、同社はインドネシアやベトナム、中国、インドなどの竹を数多く取り寄せて研究を進めた。
その結果、中国・四川省のある種の竹が最も優れた成分を有することが判明し、同社は四川省に大がかりな工場を建設して本格生産を始めた。
こうした取り組みが、世界中の機能性天然物の探索・研究をアダプトゲン製薬の外郭団体であり、社会奉活動を担う、(一財)個別化医療振興財団の付属研究所であるHIFPSRO(ヒフプスロ)研究所(宮崎市田野町)の設立につながっている。
バンブーノイドは、経口摂取で優れた効果を示す。日本をはじめ、ドイツ、イギリス、フランス、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、アイルランド、オーストリア、韓国といった先進10カ国で特許も取得している。
同社は、エキスの精製度を高めるとともに使用方法を工夫することで抗腫瘍作用が非常に高くなっている。このことは、第62回日本癌学会学術総会でも発表している。
同社は、バンブーノイドの免疫賦活作用を科学的に実証する方法として、サイトカインや白血球の増殖などで確認しているが、ほかの医薬品やサプリメントとの比較試験によって有効性と安全性をより明確に確認する方法を選択してきた。
ガンに効果があるとされるアガリクスやメシマコブ、ハナビラタケなどのキノコ類、クレスチンや熊笹エキスなどの医薬品との抗腫瘍効果の比較研究により、腫瘍の抑制率や消失率で最も優れた効果があることを明らかにしている。この動物実験では、抗ガン剤のエンドキサンに匹敵する抗ガン効果を示すと同時に、副作用は全く認められていない。
バンブーノイドは最も優れたサプリメント素材の1つとして今後に期待される。