有胞子性乳酸菌の整腸機能、ヒトで確認 サビンサ (2014.11.20)
熱や酸素などに対する安定性が高く、「生きたまま腸管に届く」といわれる乳酸菌の有胞子性乳酸菌(バチルス・コアグランス)について、強い整腸作用のあることをサビンサがこのほど二重盲検臨床試験で見出した。同社が販売している有胞子性乳酸菌の粉末製剤「ラクトスポア」で確認したもので、人への作用が確認されたのは今回が初。サビンサジャパンコーポレーションでは今後、日本での配合提案を強めることにしている。
有胞子性乳酸菌は、胞子の状態で胃などの不適な環境に耐え、腸まで生きて届くとされる。乳酸産生能も高く、これにより腸内善玉菌が繁殖しやすい腸内環境に整える機能を持つと言われる。
サビンサが今回実施した臨床試験は被験者31名で実施。便秘などに伴う腹部不快感を持つ人を対象にしたもので、その状態を顕著に改善する働きが示唆された。これとは別の臨床試験を同社では現在、外部臨床研究機関と連携してカナダで実施中。拡販を狙い、臨床データの取得を強化しているようだ。
「ラクトスポア」は一般加工食品向けの販売が海外で好調。パンやシリアルのほか、フローズンヨーグルトなどに採用されており、右肩上がりで販売量を伸ばしているという。